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キャンプ飯で地方の特産品をPR アウトドア推進して地方活性化目指す

2022年08月29日更新

PickUp記事:味の素がキャンプ飯のレシピ開発 茨城特産ピーマンで(食品新聞 2022.07.27)

近年、地方の特産品をPRするのに、キャンプなどのアウトドア事業を活用して、その地域の消費拡大および観光客誘致に取り組んでいる地方自治体や企業が増えています。

 

アウトドアレジャーを地方活性化に活用しようと言う取り組みが盛んになっている背景には、キャンプをはじめとするアウトドアレジャーに対する著しいニーズの高まりが挙げられるでしょう。

 

コロナ禍の影響から、密を避けながら楽しめるアウトドアレジャーへの人々の関心は高く、すでにトレンドが形成されています。

 

このような、キャンプ場などの需要拡大の傾向を鑑みて、地方自治体や民間企業は、その地域の特産品や自然体験と言った、地方の魅力を発信する手段に、アウトドアレジャーを利用し始めている訳です。

 

キャンプ飯など、アウトドアレジャーと食との関わりに注目した味の素株式会社(以下、味の素)は、茨城県と株式会社カスミ(以下、カスミ)と協働で、今年の7月から「いばらきキャンプ飯」プロジェクトを始動することを発表しました。

 

茨城県では2000年以降、人口減少が続いており、このままでは地域の労働力や消費が低下し、地域経済が停滞するとの懸念があります。

 

加えて、コロナ禍で観光客等の飲食店や宿泊施設等の利用が、減少しました。

 

そのため、地域消費拡大等を目的に、県産品等の魅力を発信するべく、コロナ禍でニーズの高まるキャンプなどのアウトドアを利用したイベント等の活用が、茨城県では進められています。

 

今回のプロジェクトは第1弾となっており、特産品のひとつであるピーマンを使った、オリジナルレシピを味の素が考案し、同社調味料で簡単に作れる、屋外調理にぴったりなキャンプ飯が複数楽しめます。

 

同レシピはいずれも、「キャンプ場だけでなく、自宅でもキャンプ気分が味わえる」料理になっているそうで、「いばらきキャンプ」公式サイトほか、味の素のホームページやカスミのスーパーマーケットの店頭などで公開中です。(詳細については、https://ibaraki-camp.jp/how_to_enjoy/5652.html

 

この3者協働プロジェクトでは、今後も、レンコンや白菜など、旬を迎える茨城県の特産品を用いたキャンプ飯レシピを順次開発し、県特産品および県内キャンプ場の魅力をアピールしていく予定となっています。

キャンプ飯で茨城県の特産品をPR                           味の素開発レシピでアウトドアと特産品の魅力を発信

(引用:茨城県「いばらきキャンプ」公式サイト-「いばらきキャンプ飯」プロジェクト-ホイルで!豚肉ピーマンのオイマヨ焼き

ここ数年の間、コロナ禍の影響で、キャンプなどのアウトドアレジャーが全国的に注目されています。

 

コロナ禍であっても、室内にとどまることなく、密を避けながら屋外に出かけられるレジャーのひとつだと、多くの人々が楽しむようになりました。

 

このような背景もあって、地方自治体や企業の中には、アウトドアレジャーに注目、以下のような方法で地方の特産品をアピールしようとする動きが認められています。

 

・特産品を用いたキャンプ向けメニュー、いわゆる「キャンプ飯」のPR

・アウトドアレジャーを通じて、その土地ならではの自然体験を提案

 

また、茨城県では、2000年以降、総人口の減少が続いていますが、結果、労働力ならびに消費が低下し、地域経済の停滞が懸念されています。

 

そのため、安定雇用の創出や人口流入の推進など、地域活性化のためのいろいろな施策を県は進めてきました。(詳細については、平成27年10月策定「茨城県人口ビジョン」https://www.pref.ibaraki.jp/bugai/seisakushingi/seisaku/machihitoshigoto/documents/jinkou_vision.pdf

 

しかし、コロナ禍以降、国外を含む県外観光客および県内住民の飲食店や宿泊施設等の利用減少などの状況の変化もあり、茨城県は現在、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みつつ、地域消費の拡大に向けた、

 

・県産農林水産物及びその加工品の販路拡大(海外輸出含む)

・県外観光客の誘致(魅力ある観光地のイメージ形成)

・外国人観光客の誘致(新型コロナウイルス感染症収束後を見据えたインバウンド推進)

 

などに取り組み始めています。(詳細については、茨城県「令和3年度 営業戦略部事務事業概要」https://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/eigyo/documents/2104_eigyosenryakubunogaiyou.pdf

 

このような背景から、今回のプロジェクトでは、農産物などの特産品やキャンプ場などの自然と言った、県ならではの魅力について、県はアウトドアレジャーの観点でのPRを実施。その地域における消費の拡大ならびに観光客誘致によって、最終的に地方を活性化しようとしています。

 

そもそも、全国的に見ても、茨城県は数多くのキャンプ場を有しており、県ならではの「自然体験」や「旬の食材」である特産品(ピーマン、しらす、はまぐり、常陸牛)などが楽しめるとして、専用サイト「いばらきキャンプ」で情報を発信してきました。(詳細については、「いばらきキャンプ」公式サイト:https://ibaraki-camp.jp/

 

具体的な情報として、

 

・季節や場所(山間、海辺、湖畔など)ごとの魅力や遊び方

・茨城県ならではの味覚を使用したキャンプ飯のレシピ紹介

(詳細については、https://ibaraki-camp.jp/how_to_enjoy_category/camp-meal/

・おすすめイベントやキャンペーン情報

・キャンプを楽しむためのお願いやマナー

 

などが紹介・発信されています。

 

そして今回、味の素とカスミと協働で、「いばらきキャンプ飯」プロジェクトを始動しました。(詳細については、https://ibaraki-camp.jp/information/5692.html

 

全国一のキャンプ場数を誇る茨城県を舞台に、

 

茨城県:キャンプ場と旬の食材を活用した、誘客戦略や地域消費の拡大推進

味の素:旬の食材を活用したキャンプ飯のメニュー開発

カスミ:キャンプ飯の食材について、売場を展開

 

上記のような、キャンプを軸とした取り組みを通じて、県特産品の魅力等を全国にアピールしていくそうです。

 

本プロジェクト第1弾の食材は、作付面積・出荷量ともに茨城県が全国1位のピーマン。出荷量が増える夏の時期に合わせ、夏休みを迎えるファミリー層に向けたPRが、今年の7月より開始されました。

 

コロナ禍以降、需要の拡大するアウトドアレジャーですが、キャンプと言う開放的な環境の中で、味の素の調味料などを使って、簡単かつ美味しく食べられる、以下のメニューが提案・公表されています。(各メニューの詳細については、https://ibaraki-camp.jp/how_to_enjoy/5652.html

 

・さば缶で!無限ピーマン

ピーマンを生の状態でちぎり、さば缶などの材料と一緒に袋の中で混ぜるだけと、親子で作れる簡単メニュー。

・ホイルで!豚肉ピーマンのオイマヨ焼き

ピーマンをまるごと調理しており、キャンプらしさが感じられるメニュー。

・ピーマン焼きそばのレタス巻き

代表的なキャンプ飯のひとつ、焼きそばのアレンジに、ピーマンを活用。

 

茨城県と味の素、カスミの3者協働で取り組む「いばらきキャンプ飯」プロジェクトは、今回のピーマンを第1弾に、今後も通年で展開されていく予定です。