2021年12月15日更新
国分グループ本社株式会社(以下、国分)とmyProduct株式会社(以下、マイプロダクト)は、地場産品を地方創生につなげようと、農産物やビールなどの酒類のような、地域の魅力的な食品ならびに体験プランを協働で企画・販売しています。
具体的には、マイプロダクトが企画・運営する「食の産業観光プラットフォーム=CRAFTRIP」(以下、クラフトリップ)で、地域特有の食や体験が楽しめる「体験プラン」商品を販売する一方、国分が運営するクラウドファンディングサイト「食と酒の未来勘所(みらいつぼ)」では、クラフトリップの体験プランに関連する食品を商品化して販売、体験と商品の2軸で協業して、地方創生を推進する試みになります。
両社はすでに、宮城県南三陸町と山梨県峡南地域(富士川流域エリア)で同取り組みを行ってきましたが、第3弾として、「食と酒の未来勘所」で群馬県嬬恋村の限定クラフトビールの全国販売を開始しました。
嬬恋村の地名は、ヤマトタケルノミコトの愛妻伝説が由来です。「愛妻の丘」から夫が妻に愛や感謝の言葉を叫ぶイベント「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」は海外でも話題になりましたが、今回の「叫ばれビール」は、このイベントをもとに、有限会社浅間高原麦酒が開発した商品です。
同ビールは、原料の大麦やポップの栽培からビール製造までの工程を、すべて嬬恋村で行っているユニークなビールで、これまでは、イベントなどで同地域を訪れる人々を中心に消費されてきました。
ところが、コロナ禍によってイベントの中止が続いたことで、地域に足を運べない状況でも同ビールを楽しんでもらえるようにと、本プロジェクトでの全国販売が開始されるようになったのです。
PuckUp記事:国分×マイプロダクト 食を起点とした地方創生 第3弾は嬬恋村のクラフトビール(食品新聞2021.11.10)
(引用:食と酒の未来勘所公式HP)
マイプロダクトは以前から、各地域の暮らしの中の魅力を再発見して旅の体験プランを企画、同社運営の「クラフトリップ」で販売を実施していました。サイトでは現在、嬬恋村だけでなく、山梨県峡南、静岡県伊豆、そして宮城県南三陸における体験プランが企画・販売されています。
例えば、宮城県南三陸町では、薪割りから火起こしまで自分で行った窯でピザを焼く体験や、かつて金鉱が行われていた森林や史跡をガイドと一緒にめぐる探検プランなどが楽しめますが、他の地域に関しても、同様の旅プランを紹介しています。
また、国分が運営するクラウドファンディングサイト「食と酒の未来勘所」では、インターネットを通じて資金調達を行う、いわゆる通常のクラウドファンディングサイト機能以外にも、次のような特徴や機能が備わっており、地域の優れた地場産品の販売を支援しています。
・食品や酒類に関するプロジェクトに特化している
→高確率で、グルメやお酒に興味のあるユーザーに情報を届けられる。
・国分のネットワークが活用できる
→全国規模の販路を持つ国分が運営しているため、商品の地産他消だけでなく、全国販売が可能。
・サイトへの出品を通して、国分グループの営業ネットワークを活かした店頭販売の可能性
→オンラインだけでなく、実際の店頭で販売できる可能性あり。
・連携する他のクラウドファンディングサイトに掲載できる
→連携をとっている他のサイト(日本経済新聞社「未来ショッピング」、読売新聞社「idea market」、プレジデント社「PRESIDENT×dancyu クラウドファンディング」等)の審査に通過した場合、そのサイトにも同時に掲載できるため、より多くの販売機会が得られる。
・クラウドファンディング以外に、オンラインショッピングモール機能が選択できる
→クラウドファンディングサイトである一方、通常のECショップと同じように商品を継続販売する目的での掲載が可能。
本サイトは、通常のクラウドファンディングサイトと同じく、インターネット環境が整ってさえいれば、どの地域でも利用が可能です。限られた地域内で資金を募る場合と比べて、得られる資金額が高くなることが期待できます。
さらに、上に挙げたような、国分の持つ販路や知名度などのアドバンテージもあります。本プロジェクトによって、「クラフトリップ」で体験プランを販売しつつ、関連商品を本サイトで販売することで、より多くの消費者に商品の情報が届くようになり、結果、さらなる顧客の獲得が期待できるなどの相乗効果が見込めそうです。
実際、本サイトを利用してクラウドファンディングに成功している事例はいくつもあります。成功事例では、長野県のプレミアムワインや北海道産希少和牛種の牛肉など、さまざまな商品があり、中には、目標金額の4倍以上の資金が集まった事例も存在しており、本サイトの持つ知名度やネットワークの広さがうかがえます。