2020年07月01日更新
『サッポログループにできること。〈共創〉地域に愛される会社になろう。』~④~
講師:サッポロビール株式会社 広域法人営業本部 本部長代理 担当部長 松田 正哉
次は「豊後高田市」です。“昭和の街”で非常に有名になっています。大分空港から非常に近いんですね。地の利があります。ただ、メインの観光地である別府、大分からは大きく離れています。豊後高田市には世界農業遺産の“田染荘(たしぶのしょう)”というところがあります。宇佐神宮の荘園の農業手法がそのまま残っています。その田染をなんとか元気にしてくれないか、という依頼がありました。
依頼のきっかけはこちらです(以下図)。NHKの旅番組で島根県の高津川の鮎の放送を見ました。カヌーが趣味でもある私は高津川のカヌースラローム大会出場したことがありました。翌日、社内で放送のことを話すと、何と鮎について語っていたヒトを、当社社員が偶然知っており、面白い人だからと紹介されました。そこでまた人と人との不思議な縁が繋がったわけです。
その後豊後高田市を訪問し、“農都交流プロジェクト”を提案。
農業と都市の企業との交流を通じて両社が元気になる、社会貢献ができる仕組みづくりを考えました。地域に根差した方々と都会で企業に属している面々を交流させたらいったいどのようなことが起きるんだろう?と考え、協力をさせていただきました。
豊後高田市役所の川口課長と田染荘を視察し、農都交流の方向性をつくり、12月にはモニターツアーを実施いたしました。
地元の方々との交流会も行いました。我々の得意な分野=いわゆる“飲みにケーション”で交流を図りました。酒も入って…九州の農水局の方、サッポロビール、新聞社等々が集まり、「あれもできるんじゃないか」「これを体系的にどういう風にしていくか」とさまざまなディスカッションをしました。