アイデアスプーン 販路開拓・地域発信サポーター向けポータル

  1. アイデアスプーン
  2. 記事種別
  3. 青森 移住者による新規就農が新しい風を呼び起こす

青森 移住者による新規就農が新しい風を呼び起こす

2020年02月10日更新

昨今、日本の第一次産業は衰退の一途を辿っています。従事する人口は減少し、高齢化が進み、農業総産出額も緩やかながら確実に低下しています。

一方、農林水産業に従事する人の9割以上が地方に在住していることは他の産業とは大きく異なる特徴であり、地方の雇用の受け皿として大きな役割を担っていることは言うまでもありません。

そんな農業従事者の減少に対する取り組みとして、地方では何が行われているのでしょうか。

 

農業従事者が多い地方都市

青森県の南西部に位置する弘前市。西に「津軽富士」と称される、青森県最高峰の岩木山、南に屋久島と並んで日本初の世界自然遺産に登録された白神山地、東には奥羽山脈の八甲田山を望む豊かな自然に囲まれた、人口約17万人のまちです。

城下町としての歴史は深く、弘前城天守閣が立つ弘前公園で開催される「弘前さくらまつり」は例年200万人を超える人出があり、日本一美しいとも称されます。

農産物では生産量日本一のりんごが全国的にも知られており、今や一大ブランドとなった「弘前りんご」は国内のみならず、台湾を始めとした海外にも多く輸出されています。

実は、弘前市は人口10万人を超える自治体の中では、第一次産業に就業している方の割合が最も多い都市となっています。

データ出典:平成27年国勢調査

 

弘前市は海に面していないということもあり、第一次産業への従事者はやはり農業関係が多くを占めます。

 中都市における第一次産業への取り組みとして、弘前市は新規就農を希望する人への取り組みや、農業を行うために移住する人への支援を積極的に実施しています。