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福祉と農業の連携 NPO法人が栽培したブドウで県産ワインを開発

2023年04月24日更新

PickUp記事:「ふくいワインカレッジ」発祥の地ワイン 地元NPO、障がい者就労支援で(福井経済新聞2023.03.22)

 

障がい者福祉事業の一環として、農業分野で障がい者が活躍する農福連携事業に取り組んでいる特定非営利活動法人ピアファーム(NPO法人ピアファーム)は、自社で栽培したブドウを使った赤ワインを開発し、今年の3月から販売しています。

 

同NPO法人は、福井県が開校している「ふくいワインカレッジ」で学んだ知識などを活かして、ブドウ栽培を行ってきましたが、今回、同カレッジに協力している株式会社白山やまぶどうワインの醸造施設「白山ワイナリー」に製造を委託する形で、「ピアファームの赤ワイン」を開発・商品化しました。

 

同カレッジは、福井県産のブドウを使って県内で醸造されるワイン「ふくいワイン」の生産に取り組む人材育成を目的に開校されており、ワインに関する知識を深めたり、ブドウ栽培やワイン醸造、ワイナリー経営などの事業を行うための知識・技術を身につけたりできる場を提供して、農村を活性化していく試みです。(詳細については、https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/021500/jinzaikakuho/wine_college.html

 

同NPO法人では以前から、自社栽培の梨をジュースに加工して付加価値を付けるなど、農作業に従事する障がい者の賃金向上を目指した取り組みを実施してきました。

 

その一環で、より付加価値のある商品開発を見込んで開始していたブドウの栽培が、今回のワイン醸造につながったことは、これまでの取り組みが実を結んだものと言えるでしょう。

 

同NPO法人が行っている、県産農産物を用いた新商品の開発や米ぬかなどの有機肥料を用いた持続可能な農業経営などの活動を考慮しても、農産物およびその加工品のブランド化やSDGsにつながる取り組みなどに対して、農福連携事業が貢献する可能性がうかがえそうです。

 

地域農業の振興・活性化を目指した障がい者福祉事業 農福連携で耕作放棄地を再生

(引用:特定非営利活動(npo)法人労継続b型事務所 ピアファーム公式Facebook-3月22日10:33より)