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野菜摂取量の向上目指すコラボ企画 地産地消を促して健康増進に貢献

2022年07月25日更新

PickUp記事:群馬県野菜をおいしく 消費拡大、摂取量向上へ味の素など3者共同でキャンペーン(食品新聞2022.06.17)

味の素株式会社は、野菜摂取量向上活動「ラブベジ®」プロジェクトを展開していますが、今年6月から、群馬県およびJAグループ群馬とのコラボ企画を開始しました。地産地消を促すことで、地域住民の野菜摂取量を増やす等、健康寿命延伸への貢献が期待されています。
国民の健康増進等を目的に、厚生労働省は「健康日本21(第二次)」において、国民の野菜摂取量の目標値を、1日平均350gに設定しましたが、同社の「ラブベジ®」プロジェクトは、この野菜摂取目標値の実践を応援する活動です。
同プロジェクトの一環として、同社はこれまでにも日本全国の自治体等とコラボレーションを実施しており、野菜をおいしく食べるオリジナルレシピの作成、公開等に取り組んできました。
同社ほか、3者が共同する今回の企画は、第1弾(昨年11月)、第2弾(今年1月)に続く、群馬県とのコラボ企画第3弾目です。
これまでの企画でも、同社の管理栄養士が、群馬県産の野菜を使った、簡単でおいしいレシピを考案のうえ、オリジナルレシピブックとして作成・配布してきました。
県産野菜を使ったこれらのレシピは、「ラブベジ®」公式サイトで公開するほか、企画に賛同する各量販店(「とりせん」「フレッセイ」「ベイシア」)の店頭でも提案されています。
レシピ以外にも、プレゼントキャンペーンを実施したり、各量販店に野菜の販売コーナーを設置したりするなど、さまざまな取り組みが行われており、
・味の素株式会社のブランド力で県産野菜をPRし、知名度を上げる
・各量販店で野菜の購買機会を設けて、野菜の購入を促す
などによって、同プロジェクトが目指す野菜の摂取量向上だけでなく、地産地消や生産者支援につながる効果が見込まれています。
さらに、今回のオリジナルレシピの中には、野菜の摂取を促すだけでなく、塩分摂取を抑えられるものもあり、より一層の健康増進効果が期待できそうです。

コラボ企画で野菜摂取量向上や地産地消に貢献 味の素「ラブベジ®」プロジェクト

(引用:厚生労働省e-ヘルスネット-千葉県立保健医療大学 健康科学部 栄養学科 准教授 荒井 裕介氏執筆 「野菜、食べていますか?」より)

野菜を多く食べる食生活は、健康によいことが知られています。

実際、高血圧や脳卒中、糖尿病などの病気は、食生活と深い関わりがあると言われており、塩分の摂取を控えて、野菜を多く摂るような食習慣を推進する企業や自治体が多くなってきています。(詳細については、https://www.smartlife.mhlw.go.jp/award/result?sport=&eat=1&nosmoke=&exam=&other=&area1=&job=&num=

このような活動が盛んになっている背景には、国民の健康増進等を目的に、厚生労働省が推進している「健康日本21(第二次)」が掲げる項目の中に、「野菜と果物の摂取量の増加」があることが関係しているでしょう。

厚生労働省は、平成22年(2010年)当時、国民の野菜摂取量平均値が、282gであったのを踏まえ、平成34年/令和4年(2022年)には、この値を350gへ引き上げると言った、目標を設定しており、その実現のために、「健康日本21(第二次)」を推進しています。(詳細については、「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_01.pdf

そして、どのようにして野菜の摂取量を増やせばよいのか、増やす量の目安や具体的な方法等についても、国や自治体がさまざまな形で情報を発信しており、例えば、

・野菜の目標摂取量「1日350g」に対して、実際の摂取量はおよそ280g

目標値と比べて、1日あたり70gほどの野菜が不足している。

・野菜70gは、小鉢1~2皿分に該当

不足分70gに相当する、小鉢1~2皿分の野菜をふだんの献立に加える。また、1日350gの野菜に相当する、小鉢5皿分以上を目安にして、野菜を摂るように意識する。

・野菜を十分量食べられるよう、1日3食を習慣づける

朝食を抜く等はせずに、まずはしっかり3食食べるようにする

などの具体的な改善方法が示されています。(詳細については、「厚生労働省e-ヘルスネット」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html

味の素株式会社が展開する野菜摂取量向上活動「ラブベジ®」プロジェクトもまた、厚生労働省の「健康日本21(第二次)」で推奨されている「野菜の摂取目標1日350g以上」を元に、その実践を応援するプロジェクトです。(詳細については、https://park.ajinomoto.co.jp/special/lovevege/matome/

今年の6月、同社は、群馬県およびJAグループ群馬とのコラボ企画を開始しましたが、本取り組みは、野菜の摂取量向上とともに、群馬県産野菜の地産地消の促進など、健康増進や農業生産者支援に役立つことが期待されています。

また、群馬県と同社のコラボレーションは、本企画が初の試みではありません。

多彩な野菜生産が営まれている同県は、首都圏への重要な野菜供給産地であり、野菜出荷量が全国5位に入る野菜は、

全国1位:ほうれんそう

全国2位:キャベツ、きゅうり、えだまめ、ふき

全国3位:レタス、なす

全国4位:はくさい、スイートコーン、しゅんぎく

全国5位:ごぼう、やまのいも、ちんげんさい

以上、13品目にものぼっています。(詳細については、https://www.pref.gunma.jp/06/f2210167.html

このように、生産物の種類が豊富な野菜生産県である群馬県が、同社との共同企画を実施するのは、今回が3回目です。

これまでのコラボ企画では、

第1弾 ほうれん草レシピブックの配布

https://www.pref.gunma.jp/houdou/bg02_00153.html

味の素株式会社管理栄養士が考案したオリジナルレシピブック「ほうれん草で野菜がとれちゃう BOOK」を作成。さらに、とりせん、フレッセイ、ベイシアのような量販店の店頭に県産農畜産物の売場を形成、レシピブックの設置・配布等を実施。

第2弾 県産野菜レシピブックの配布、プレゼントキャンペーン

https://www.pref.gunma.jp/houdou/bg02_00161.html

県産農畜産物を使用したオリジナルレシピを県内量販店の店頭で提案するとともに、県産農畜産物の売場を展開して、キャンペーンへの参加を促進。レシピは同社の「ラブベジ®」サイトでも公開。あわせて、対象の商品と野菜の購入した応募者に、県産農畜産物やぐんまちゃんオリジナルグッズ等が抽選で当たるプレゼントキャンペーンも実施。

第3弾 キャベツや夏野菜など県産野菜のレシピブックの配布、プレゼントキャンペーン

https://www.pref.gunma.jp/houdou/bg02_00172.html

群馬県、JAグループ群馬および味の素株式会社、3者共同で野菜の消費拡大キャンペーンを実施。出荷量全国1位の夏秋キャベツや夏秋なすなどの県産農産物と味の素商品を組み合わせたオリジナルレシピを活用しつつ、県内外の量販店等で、プレゼントキャンペーンも開催。対象の商品と野菜を購入した応募者に、県産農畜産物やぐんまちゃんオリジナルグッズ等を抽選でプレゼント。

以上のような活動を実施してきました。

特に、今回の第3弾は、JAグループ群馬が新たに参加する、3者共同の企画であり、

味の素:

・自社商品や「ラブベジ®」プロジェクトの知名度を向上する機会が得られる

・行政との連携で、健康増進や地産地消などの社会貢献活動をより拡大して実施できる

県やJA:

・味の素株式会社と言う大企業のブランド力をPRに活用できる

・プレゼントキャンペーン等を通じて、群馬県ならびに県産野菜の認知度向上が期待できる

・地産地消の推進によって、県産野菜の消費拡大や農業生産者支援を見込める

など、3者全員にメリットがあるばかりか、地域住民の健康増進や、生産者支援による地域活性化など、社会貢献にも寄与できます。

これまでの企画と比べても、お互いにより多くのメリットが得られるほか、もっと広い範囲での社会貢献が見込めるでしょう。