アイデアスプーン 販路開拓・地域発信サポーター向けポータル

  1. アイデアスプーン
  2. 記事種別
  3. 『サッポログループにできること。〈共創〉地域に愛される会社になろう。』~③~

『サッポログループにできること。〈共創〉地域に愛される会社になろう。』~③~

2020年06月01日更新

『サッポログループにできること。〈共創〉地域に愛される会社になろう。』~③~

講師:サッポロビール株式会社 広域法人営業本部 本部長代理 担当部長 松田 正哉

 

最初はなかなか駅長に出会えず・・・

では具体例です。まずはりょうぜん様との出会いです。

 

2017年3月東京交通会館にて福島県の移住説明会に参加いたしました。説明会ではりょうぜんの里山学校が出ていました。地方が大好きな私は“移住”について大変興味がありましたので見識と人脈を増やせれば…と思い参加いたしました。りょうぜん様以外にも福島県の方々が参加され、熱心に事業のアピールをされていましたが、競合のビール会社の工場から比較的離れているりょうぜん様に自然と興味を抱いたことがご縁の始まりでした。

 

説明会ではご挨拶しませんでしたが、福島復興のために弊社ができること、私にできることを模索するため、後日りょうぜん様に行ってきました。まず初めに伊達市霊山総合支所に行きましたが、移住説明会関係者の方が不在でしたので、交通会館での移住説明会に参加させていただいたものですとご挨拶をさせていただき名刺だけお渡して視察後、帰京いたしました。すぐに振興公社の酒井駅長より連絡をいただき「道の駅開業を控えています。恵比寿ビール記念館で販売されているグッズを是非道の駅でも販売させていただけないか」とのありがたいご相談をいただきました。

近日、東京でイベントがあるとのことで酒井駅長が来られる旨のご連絡をいただきましたが都合がつかずお会いすることができませんでした…(代役の弊社社員とかなり盛り上がったみたいです)

この段階では酒井駅長とはまだ会えてないのです。(お会いした弊社社員からすごく素敵な人だとの報告を受けていました)

ふとしたことから(天の声とも言うのでしょうか?)サッポロビール社の髙島社長が実は伊達市出身、おじい様が霊山に住んでいたことを知ります。偶然が必然へと変わる瞬間です。

興味をもって行動を起こすことで偶然が必然に変わってくるのですね~。

 

その後改めてアポイントを取らせていただき、りょうぜん振興公社にお伺いさせていただきましたが…当然いらっしゃると思っていた酒井駅長がいません。残念ながらまた酒井駅長に遭えませんでした。「これは縁がないのかなぁ」と思っていましたが、道の駅“伊達の郷りょうぜん”開業まで時間がなく、サッポログループにできること、やらなければいけないことを目に見える形にしてご提案をさせていただきました。

 

りょうぜんの名産品は?とお尋ねしたところ…「伊達は“あんぽ柿”が売りなんですでもなかなかそれが認知されなくて…」というお話をいただきました。

過去に三重県の熊野市様で特産の柑橘“新姫”の拡販のお手伝いをさせていただいた経験を活かして(後述)りょうぜん(道の駅)では<あんぽ柿を使ったカクテル>を作って1次産業2次産業、3次産業を掛けて“6次産業”までしようじゃないかという企みを考えました。あんぽ柿をいただいて社内でカクテルベースをつくり、色々研究を重ねました。6月で季節外れではありましたが、あんぽ柿集めはりょうぜん様にご協力をいただきました。

あんぽ柿はたいへん手間のかかる商品だとうかがっていましたので、商品にならないあんぽ柿をカクテルにうまく活用できないかという提案もさせていただきました。

 

東京で試作品を作ってもう一度りょうぜん様に訪問いたしました。弊社の福島支社長、担当セールスを連れていき、“皆でやろう”という気持ちをお伝えしました。仲間を巻き込んで何が何でも開業を成功に導くという気持ち。その気持ちを多くのメンバーと共有することが重要だと感じていました。残念ながらここでもまだ酒井駅長と会えませんでした。不思議なご縁を感じつつも…開業に向け飛び回ってよっぽどいらっしゃらない方なんだなあ~と思いました。